2014年04月19日

北欧デザイン・デンマーク視察編:2

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コペンハーゲンを町歩きするなか
聞こえてくる音は、深く・静かで・澄んでいる。
歴史ゆえの奥行きと静かなる情熱を秘めた国である。

デンマーク人は、自国の人から言わせると「頑固」である。
とにかく頑固だということ。
自分というものをしっかりともっている。

幾度とある戦争を経験しながらも
デンマーク経済は、植林などの産業の振興により
危機を乗り越えてきた歴史から
現在家具生産・制作・インテリア業界が
恩恵を受けて今があるということを家具職人・家具メーカーが
日常的に認識されていることに共感を憶えました。

それは、木という素材に、優しく・穏やかに・深くつきあう。
頑固さゆえに、多くのものを取り入れずひとつのものを永く使うことを
大切に、それを中心にインテリアを構成し続けてきたからこそ
自分を知りそして、家族の人生をよく見て・考えて・みんなで話をする。
「何を食べるかではなく、誰と食べるかということ」を重んじて
「家族の時間」を豊かにする→インテリアをよりよくしたいという気持ちの重なりが
家具をリペアしながら、次の世代に大切につないでいくことになる。
これは「家族の宝物」といえます。

家具は少なくとも3世代が使うことを前提にデザイン・制作されています。
(Carl Hansen&Son Aarup本社工場・PPmobler工房おいても
リペアを待って待機中の家具が総数の1/3程ありました。)

北欧デザインをより魅力的に、そして深みをもたらしているのは、
こういった使い手の「よりよくしていきたいとう頑固なまでの創造力」
の連鎖からもたらされるものであることを。。。静かに心に刻みました。


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