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2016年04月19日

ミラノサローネ/Salone del Mobile.Milano 2016

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ミラノサローネ...イタリア北部の都市ミラノで毎年4月に開催される国際家具見本市の略称。
1961年に小さなメーカーや工房が年に1度顔合わせや交流をはかり、取引を活性化させるための
見本市としてはじまる。(今では約2500社のメーカーが参加)、ミラノ市街トルトーナ地区では「フォリ・サローネ」独自のイベントとして「ミラノデザインウィーク」などが行なわれます。

面白いと感じたのは、エリアに特化したイベントや展示が催されていること。

1・工場や倉庫の廃墟などを活用するエリア展示
2・ファッションブランドと家具のコラボレーション展示→ファッションの街ミラノらしさ
3・家具・インテリア・照明・キッチン又ギャラリー等のショールームで独自展示
4・町並みや歴史的建造物、美術館・大学などの場の力を活かしたイベントや展示

今旅の副題は、歴史的な建築をどうあつかっていくのかという視点のギャラリーや美術館に出会うことでした。歩みをどう進めていいのかわからない工場や倉庫を改良を重ねて、新しいものに挑戦している様子がみられた建物に出会いました。→1910年代の蒸留所を改築したFondanzione Prada。
「建築の保存と新たな創造」という2つを共存・対峙・永遠に作用しあう場にしたいというコンセプトのもとに、新旧の建物(アート施設)が建てられています。    

建築的に、遠くから一目見たときにでも、それ(保存と創造)とわかる「しかけ」があり
ほんの少しのユーモアとちょっとしたユニークさ(違和感)が表現・提案されていて
気持ちがふっと軽くなり、楽しくなりました。

「ちょっとした違和感」を残すことが古きと新しきをつなぐことになっていくになるのでは!?
(結果として残すことになるのであれば→意図的に残すことを選択する→残すことで新たな意味を与える)楽しさを知る・感じる旅となりました。